文化財紹介
【32番】 柳・桜図
(左)六曲屏風一双 (右)紙本金地著色
各154.8×361.7cm 江戸時代
六曲一双屏風の片隻には芽をふいた柳を、一方には満開の枝垂れ桜を主要な景物に据えて、その他に牡丹や蒲公英などの草花、雉子や小禽などを配しています。 岩絵具の鮮やかな色彩とともに、金雲、切箔や金砂子が装飾的な効果を上げ、華やかな画面を作り上げています。金雲と土坡の具合からは、右隻と左隻を入れ換 えても画面が連続する工夫がなされているようです。作者は確定できませんが、江戸時代中頃の作品と考えられます。